テーマを絞り込んだサイトが、途中で方針を変更したことによる悪影響について説明します。
東京のリフォーム会社「エコリフォーム」は、以前は「リフォーム 東京」というキーワードで上位表示していましたが、最近では1ページ目に表示されなくなりました。これは、同社が大規模なリフォームに特化するようになり、小規模なリフォームの情報がサイトから消えてしまったためです。
SEOの力で良質な大型案件を獲得するようになったエコリフォームは、気づかないうちに小さなリフォームの仕事を取れなくなっていました。しかし、「リフォーム 東京」で検索するユーザーの多くは、トイレやお風呂など部分的なリフォームを求めています。そのため、大規模リフォームに特化したエコリフォームのサイトは、ユーザーのニーズとのミスマッチが生じ、順位が下がってしまったのです。
一方、エコリフォームは「耐震リフォーム 東京」や「狭小住宅 リフォーム」、「長屋 リフォーム 東京」などのキーワードでは上位表示を維持しています。これは、同社が得意とする分野に特化したコンテンツを充実させた結果です。
このように、SEOで成果を上げると、得意な案件ばかりが集まるようになり、サイトの性質が変化することがあります。そうなると、以前上位表示していたキーワードとサイトの内容にギャップが生じ、順位が下がるリスクがあるのです。
こうした状況に陥った場合、昔のようなコンテンツを増やすか、得意分野に特化して新たなキーワードで1位を目指すかの選択が必要です。
SEOは長期的に取り組むものであり、その過程でサイトは変化していきます。変化を振り返り、適切に対応することが重要だと言えるでしょう。SEO検定を受ける方は、このような事例から学び、自社のサイトの方向性を定期的に見直すことをおすすめします。