ディレクトリ型検索エンジンについてお話しさせていただきます。
ディレクトリ型検索エンジンとは、人間が編集者としてWebサイトを分類し、カテゴリ別に整理した検索エンジンのことを指します。「ディレクトリ」という言葉には、以下の3つの意味合いがあります。
1. 情報をフォルダやカテゴリに分けて整理すること
2. ビジネスや事物を紹介する出版物やリスト
3. URLのスラッシュ(/)で区切られた文字列
ディレクトリ型検索エンジンでは、編集者がWebサイトを調べ、適切なカテゴリに割り当てます。利用者は、カテゴリを辿ることでWebサイトを探すことができました。
しかし、Webサイトの数が増加するにつれ、人手による分類や更新が困難になってきました。新しい情報を迅速に追加できず、古いサイトばかりが掲載されるようになったのです。その結果、利用者はGoogle等のロボット型検索エンジンを使うようになりました。
ロボット型検索エンジンは、キーワードごとにインデックスページを自動生成し、ランキングも決定します。人手を介さないため、常に最新の情報を提供できるのです。
また、ディレクトリ型検索エンジンは保守的な傾向があり、新しいサイトの登録が難しい一方で、古くからあるサイトが上位に表示されがちでした。
こうした理由から、ディレクトリ型検索エンジンは時代の変化に対応できず、役割を終えたと言えます。現在は、博物館や図書館のように、過去の情報を保管する場となっています。
SEO検定を受ける方は、ディレクトリ型検索エンジンの特徴と、ロボット型検索エンジンとの違いを理解しておくことが大切です。検索エンジンの歴史を学ぶことで、現在のSEO対策の在り方についても考えを深められるでしょう。